昨年末、令和4年10月9日(日)に実施された令和4年一級建築士試験「設計製図の試験」の解答例などが発表されました。
ランク別に結果が区分されています。
ランクⅠ:33.0%
ランクⅡ:6.1%
ランクⅢ:32.4%
ランクⅣ:28.5%
上記の結果から、ランクⅢとⅣの合計が60.9%となっています。
めちゃくちゃ高いですね。
特にランクⅣ28.5%は、「知識及び技能」が著しくふそくしているもの となっています。
昔は、ランクⅣは、図面が完成していない場合など明らかに本人も自覚できたものが多かったのではと思っています。
しかし、最近は、ランクⅣも4人に1人以上が該当しています。
実際に採点のポイントに記載されているランクⅣの項目①~③は当然のことと思われますが、④が即ランクⅣを実現させていると思われます。
④法令の重大な不適合等、その他設計条件を著しく逸脱しているもの
特に法令の重大な不整合については、設計課題に入る前に、明らかな不適合を見つけ出すことにより、採点を楽にしているのだろうと思われます。
特に大空間の歩行距離や重複距離の採点は簡略化されたのだろうと思われます。
プランが秀でていても、図面が美しくても、ランクⅠのテーブルには載らない可能性があるということですね。
以前は、減点法式だった項目も、今は一発失格項目となっているように思われます。あくまでも憶測です。結局は、採点を簡単にするための手法なのかなと思っています。