へむ丸ブログ

~建築に響く笛~

一級建築士設計製図について

設計製図試験のテストが来月に迫ってます。

そこで、私のエスキスの流れとポイントなどを書き出しておきたいと思います。

誰かの役に立つことができればと思います。

資格学校などでの問題を解く際にこのような手順でエスキスを行っていました。

下記の手順は記載しますが、順番や項目は増やしたり、書く必要がないなと判断できれば削除していました。

ただ、項目を挙げることで、本番の緊張した中でも検討項目を忘れないようにすることが重要です。

 

エスキス手順】

素読み(線を引かない。)

②読み(ピンク:重要部、青:書き込みをする項目)

※最終的に、2色で線を引くことになりましたね。途中までは3色で線を引いていました。

③確認読み(ピンク、青 の線引きの漏れがないのかを確認)

 3度読みます。全体を把握するには、私は3回くらい読まないと頭に入ってきませんでした。

④面積出し

 S:敷地、K:建蔽率の上限、Y:床面積の上限

 Yに対して÷50m2(7×7スパン)で全コマ数を確認

⑤アプローチ + 敷地の東西南北の状況確認(◎、〇、△、×など)

 問題用紙に記載してもよい。

 主要室の景観を求められる室、人を呼び込む必要のある室など諸条件により、室の配置に影響します。

⑥その他の施設(SP:サービスパーキング、KP:車いすパーキング、BP:バイクパーキング)

⑦機能図(部門、重要なつながりなど 諸条件の整理)

⑧建築可能範囲

 おおよそのスパン割+全コマ数の想定(ベースは7×7)

⑨各室の面積出し(適宜)

 問題用紙を折り、裏面に各室の面積を出し、÷50m2(7×7)の各室のコマ数出し

⑩確定している室、部門の階の振り分け

 問題用紙を折り裏を使用、確定している室や部門はピンクでチェック

 ところどことでマーカーなど決定事項をでチェックしておくことで、後で見直しできる。

⑪断面による面積振り分け ⑨のコマ数により、⑧の全コマ数に対してはめ込む。

 1Fからの吹き抜け(ENTなど)や屋上庭園(中間階)などをコマ数に含めることで納まることを確認する。

 問題文に記載されている室 以外の室(階段、EV、便所など) として、各階4コマ程度必要として想定する。

 部門については、平面的、断面的にも検討を行う。

⑫コマプラン

 まずは⑪より、大きな枠でみて、大きな室

 スパン調整

 たて動線(階段、EV)の位置

 関係のある室同士のつながり(諸条件)

⑬1/400プラン

 PS、DS、EPS

 窓(開口部)

 断面

 

書き出してみました。

始めに3回読み、線を引いていますが、上記の項目出しを行い問題文を再度十分に読み込みます。

問題文を読む際に、A3の記述も読んでおきます。

エスキスを進めていきながら、記述もどんなことを書こうかなぁと想定していきます。

記述のキーワードをA3記述用紙にメモ書きしていました。

メモ書きしておくと、記述の時間がかなり短縮されると思います。

 

1/400プランを作成してから、作図することが良いですが、時間の関係でコマプランのみから作図せざるを得ない状況も考えられます。

細かい部分が決まっていない状況で作図に入ると漏れが多くなり、結局非常に時間がかかってしまう場合もあります。

こういった追い込まれた状況も想定されるので、何度かはコマプランから作図ができるように練習しておくことも重要だと思っています。

また、その練習から、どの部分が困難なのかを整理しておくと、1/400プランで記載しておく項目が明確になります。

私の場合は、PS、DS、EPS、窓(開口部)、断面でした。

 

 

作図、記述が終わって見直しをどのようにするのかも重要でした。

これは、また次の機会に書いてみます。